1. 肩こりと寝違え
肩こり感は、多くの場合が不良姿勢や運動不足などが原因で筋肉が緊張し、筋肉内の血液のめぐりが悪くなり発生するものですが、頚椎の変性を基盤とする場合もあります。
この状態が長く続いて筋肉が傷みやすくなった結果、わずかな外力が引き金となって寝違えを引き起こします。
また肩こり感については、上記以外にも眼精疲労や顎関節症、耳鼻科疾患、循環器疾患、ストレスなど様々な原因が考えられているため、改善が見られずこれらの症状を疑う場合は専門医を紹介することがあります。
2. 治療期間
症状に応じて様々です。
寝違えの場合、痛みだけであれば3日~1週間程度で改善されますが、残る肩こり感は根本の原因が解決しなければ中々良くなりません。
肩こり感については、普段肩こりがない方であれば1週間程度で良くなりますが、矯正治療が必要な方は1~3ヵ月程度かかる場合があります。
3. 日常生活で気を付けること
運動不足や不良姿勢が大きな原因の一つであるため、日常生活の改善で大幅な症状の軽減が見込めます。
自宅でできるストレッチを下記にご案内しますので、こちらを毎日行って下さい。
また慢性的な肩こり感でお悩みの方は保温することオススメします。
寝違えの場合は安静が第一です。痛みの確認をしたくなるのをぐっと堪えて首の安静に努めましょう。
4. 自宅でできる対処法
◆キャットレッチ◆
肩甲骨を最大限引き付け10秒間キープして緩める動作を繰り返します。
姿勢の改善を目的としたストレッチです。
◆首のストレッチ◆
①片手で頭を持ち左右に伸ばします(10秒)
②片手で頭を持ち斜め前に伸ばします(10秒)